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けんぱちコラム
2013.07.09

023「大股で歩きましょう」

ウォーキングやインターバル速歩の指導で、三歩目を大股で歩きなさいというのがあります。
これは普通に歩いているとつい歩幅が狭くなりスピードが落ちる、消費エネルギーも減ってしまうからです。
そこで三歩目を大股にすると歩幅が落ちなくなるので、たまに三歩目大股を推奨するわけです。

東京都健康長寿医療センター研究所の谷口優研究員らによれば、群馬県と新潟県に住む70歳以上の1149人の健常者666人を 平均2.7年追跡調査した結果、歩幅が狭いと認知症リスク増すのだとか。年齢、一人暮らし、血液中の赤血球数の少なさ、低コレステロールなどが、 認知機能の低下と関係していたそうですが、特に関連が強かったのが歩幅。
年齢や身長などの条件を調整して、歩幅を「広い」「普通」「狭い」の3群に分けて分析したところ、普通の速度の場合では、歩幅が狭い群は、 広い群に比べて、認知機能が低下するリスクが3.4倍高かったとか。女性ではその差が5.8倍にもなったそうです。男性では速く歩いた時の差が大きく、 狭い群のリスクは広い群の4.4倍になったそうです。

何はともあれ大股で歩きましょう。

諏訪東京理科大学 篠原菊紀教授

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