研究会
けんぱち研究会
TOP>けんぱち研究会TOP>けんぱちコラム>065.妊婦が果物を多く摂取すると、生まれてくる子どもの知能が向上するかも?
けんぱちコラム
2016.09.20

065.妊婦が果物を多く摂取すると、生まれてくる子どもの知能が向上するかも?

妊婦が果物を多く摂取すると、生まれてくる健康な子供の知能指数が高くなる可能性があることが、
新たに発表された研究で明らかになりました。
カナダ・アルバータ大学のピウシ・マンダネ准教授らの研究グループが同国の子供を調査したところ、
妊婦の果物摂取量の多さと比例して、生まれてきた子供の生後1年後の知能が高い傾向にあったといいます。

しかしながら、妊娠中に大量の果物を摂取すると血糖値が上がり、妊娠糖尿病や急激な体重増加などを
引き起こす可能性があるので、米政府が推奨する果物の量(1日当たり1.5カップから2カップ)を
参考にするべきだそうです。

果物以外にも、魚などに含まれるオメガ3脂肪酸を妊娠中に多く摂取した場合、生まれた子供が
認知機能テストでより高い点数を得る傾向があるそうです。
しかし、魚の摂取量だけではなく、それと関連する他の条件があって初めて認知力の向上に
結びつくとする意見もあるようです。

マンダネ氏は今後の研究を通じ、具体的にどの栄養素や果物が知能の向上に影響を与えているのか
明らかにし、また乳児が成長するにつれて母親が妊娠中の果物摂取による影響がどう変化するかを
観察する予定だそうです。
さらに、マンダネ氏は妊娠中にどの栄養素を取ることが神経の発達に最適なのかを調べ、
知的発達障害のリスクがある子を救うような研究もしたいようです。

諏訪東京理科大学 篠原菊紀教授

記事一覧へ戻る
PAGETOP