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労務コラム
2013.11.05

003.ハラスメントについて

こんにちわ。
さー、忙しくなる年末年始ですね。
何が忙しいかって、皆さんお分かりですよね、真面目な馬くんですから、
良い年を迎えるために、後悔の無いように、仕事に勤しむわけです。
もちろんね。
皆様とは、違いますからね・・・しーん。
アレー、冷たい視線を感じるのですが、まっ、気のせいでしょう。うん・・・

ところで、ハラスメントと言う言葉をご存じですよね。
パワーハラスメント・セクシャルハラスメント・モラルハラスメント等が一般的でしょうか?
各社では、厚生労働省の基本指針に則って、社内体制を整えていますか?
年末年始は、アルコールの席も増えますから、明確な指針を打ち出しておくことが必要ですよ。

ハラスメントとは、相手に迷惑をかけること=嫌がらせと定義付けられています。
特に、権力のある者から無い者に。男性から女性に。先輩から後輩に。と言う構図がありましたが、現在ではこれらは一部分になるほどに、様々な形態があります。
法律的には、男女雇用機会均等法が主な判断基準となりますが、法律も改正されて、現在は男女の違いはありません。
特に、セクシャルハラスメント(以下セクハラと言う)と、パワーハラスメント(以下パワハラと言う)が、我々の身近では多いと考えます。
このような、言動をしている側は、そのことに気付いていない場合があります。
また、会社も男社会になっていますので、あまり重要だとか、真剣に考えない傾向があります。
「それくらいいいじゃないか・・・ぐへへへ!」位は思っていませんか?
「一緒に、飯でも行こう」「タバコ買ってきてくれるか」
「お茶を入れてくれ、君の仕事だろ!」
「最近綺麗になったけど、彼氏できた」
「おまえ、男のくせに何ちゃらちゃらして」
「男なら、これくらいでへこたれるな」
「俺の言うことを聞けないなら、昇格はないと思えよ」
「給与ドロボーか、お前は」
「二次会も一緒に行くこと、これは命令」
「飲めないとは何事か、飲まないとわかっているだろうな」
「君は、俺の隣に来なさい、一緒にデユエットするからね」
「子供は作らないのか?」
「早く結婚しないと・・・」
例を上げればきりがありませんね。ごく一部ですよ。

皆さん、思い当たる節はありませんか?よーく、胸に手を当てて考えてみてください。
これらは、セクハラとパワハラが混在していますが、わかりますか?
これを、読んでも「何が・・・」と思っている方は、すでに、加害者になっているかもしれません。
「何を言ってる、俺たちの会社は、みんな気心が知れていて、こんな問題はない」なんてことは、絶対にありません。
それは、勘違いでしかないのです。
感情の生き物である人間ですから、不満が無いことはありませんからね。
事例を読んで、自分は社内は大丈夫かと、考えて行動できる危機感が必要です。

不倫関係で、別れた後に「あれは、パワハラで無理やり関係を続けざる負えなかった」と、訴えられて損害賠償が認められた事例もあるのです。
これらは、被害者が民事訴訟をおこし、損害賠償と言う形で判決されますね。
会社内に、対策もなく、教育もなく、規則もない、このような企業は、経営者の使用者責任は間違いなく問われます。
重要なのは、経営者自らがしないさせないと、断固たる姿勢を見せることです。
厚生労働省からも、「事業主の皆様へ」と題して掲載しています。
普段からの、社員教育と対応窓口を選任して、情報を収集し真摯に対応することが求められています。

重ねて申しますが、これから年末年始の、特にアルコールの席が増える時期でもあり、セクハラが起こりやすい状況になりますから、会社としての酒席のルールを明文化し、厳罰で臨むことを示し、かつ、経営者自らが率先垂範して、言動に注意して行くことです。
そして役職者には、特に注意喚起を行い、部下の管理を厳しくさせてください。
ハラスメントを撲滅するには、人間としての尊厳と、パートナーシップを忘れずに、「親しき仲にも礼儀あり」を肝に銘じて、親睦を深められるように配慮することです。
従業員が、安心して働ける環境作ることが、力を発揮できるベースとなります。
「俺たちの時代はな~・・・。」とか、言っている場合ではないですからね。
これを、読まれている方は、社内に対してのやるべきことを明確にして、即時、対策を取ってください。

最後に、あなた自身が加害者になってはいないですよね。
女性でも、男性でも加害者にもなりますし、被害者にもなることを理解し、自分に限ってはとか、自社に限ってはとか、その考えは捨て去ってくださいね。
もし、あなたの大切な人や、家族(子供達)だったらどうしますか?
それを、一つの判断基準と考えると、わかりやすいと思いますよ。

かくいう私も、記憶をなくすことがあるので、 公の場ではかなり意識して調整しています。
自らを戒めて、サラブレットのように颯爽と、闊歩していきます。
ブルブルブルッ!!

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