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労務コラム
2015.03.17

020.労務管理は従業員に対する姿勢

はーるよ、こい(^^♪
そんな季節になってきました。
世の中も騒がしくなってきていますが、皆様はお変わりありませんか?

2016年新卒採用が本格的に始まり、採用担当者の方は忙しくなっていますね。
私も昨年まで、15年ほど採用責任者で多くの学生と向き合ってきました。
不人気業界、イメージ悪い、中小規模などこれでもかの悪条件の中、
採用を成功させてきました。勿論、定着させることも仕事の一つですね。
この時期は6か月先まで、スケジュール帳が真っ黒に埋まるほどでしたね。
面接官でもあり、学生と社員の状況把握など。
ただしこれは、業務の中のほんの一つでしかありませんので、
総務の責任者として、社内教育の責任者として、クレーム対応の責任者としてなど、
多くの顔を持つ中小企業にありがちな、何でも屋(私はこう呼んでいる)としては、
時間管理と、根回しと、育成を徹底して動くことが重要でした。
あと、無駄な時間は働かないことです。
時間目いっぱいで計画していると、突発的な行動が出来ませんので、
必ず空きスペースを、想定して作ります。
これらは、私の仕事の組み立て方一つでなんとでもなるということですね。
仕事は、楽しんでやることがモットーですから。

労務管理は、企業の従業員に対する姿勢ですね。
人が大切と言葉では言えますが、労働環境が劣悪では何の意味も持ちませんよね。
採用をしてきて一番大切にしていたことは、最後まで責任をもって育てる事。
自立して、自分を見つけられるまではずっと見守り、アドバイスや話を聞くこと。
採用が厳しくなっている環境下で、これまでと同じでよいのか、改善しないといけないのか、
過去データと現状分析をして、何をどのようにしていくかを見定めることが重要ですから。

これまでは、あまり問題にならなかった項目でも、裁判になったりする時代です。
ネットの上に唸るほど情報が散乱しているので、都合の良い物だけを引っ張り出して、
自分の権利を主張してくるのです。
役割の責任という、義務を果たさずに、上辺だけをすくって不満をぶちまける。
こんな時代だからこそ、正しいことは何かを判断できるように学んでおかなければならないのです。
時間をかけていると、状況がますます悪くなり、対策が後回しになってしまうことも往々にして出てきますからね。

「労務管理は会社を守ること」です。
牽いては、企業を発展させ、雇用を守り、生活を安定させられるのですから。
権利を主張する前に、自らの義務を果たせる従業員育成が求められます。
よく求人像に、
仕事を考えてできる人間。
積極的で、情熱のある人間。
優しくて、パワーのある人間。
夢を持っている人間。等々、
色々と求めて採用活動していますが、貴方の会社の周りにそんな人間はいますか?
いるとしたら、何パーセントくらいですか?
貴方自身はいかがですか?
そうです、お分かりですか、求人像が厳しい条件なのです。
求めてばかりで、与えることをしないのですから。
優秀な人材が欲しい欲しいと言いながら、与えられるものを用意しない。
労務環境を整えるということは、従業員に与えることになりますから、
成果を求めても良いわけですよね。

さあ、学んで・判断して・改善して・時間を作り出して、
楽しんで仕事ができるように、一緒に法律や、正しい情報を学んでいきましょう。

 

労務研究会
研究員 坂本勝章

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