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労務コラム
2015.04.14

021.労務研究会より「春の訪れとともに」

桜は入学式、入社式と連想する花の代表ですね。
季節は巡り、一年を実感する季節です。
馬くんも春と共に、スタートしなければなりませんので、
全力でかけていきますよ、ヒヒィーン!!

ところで、先日の大阪海遊館のセクシャルハラスメント事案はわかりやすい基準を示してくれていますね。
これまでと違うところは、加害者側が訴えを起こしていることです。
自分たちのセクハラ行為と比べて、会社の処分が重すぎると不服を申し立てたのですね。
本来なら、一企業の中でのことですので、公になりにくいはずですが、
訴えたことで、大々的に自分たちの言動を世の中に知らしめたのです。
愚かさをさらしたのです。勝てると思っていたのでしょうか?
公になっている言葉だけを見ても、最低な男だと証明しているようなもので、
大人である私が聞いていても、恥ずかしい内容ですから。
第三セクターと言う、組織の幹部である認識が低すぎますね。

3月の労務研究会でも話しましたが、今回の裁判では、3つのキーワードがあります。
1)内容と性質 
ハラスメントの中身や執拗性や継続性など、
2)会社の取り組み
防止のための教育や、啓蒙・窓口設置などの整備に取り組んでいるか
3)立場
幹部なのか、社員なのか、パートや派遣なのか
などの要素を、それぞれ確認しその上で判断していくと言うことですが、
会社も二人に対して違う処分内容を下しています。
企業としての対策も取られ、啓蒙や教育も徹底されており、
これらの事案を防止する企業体制の整備もされていたことから、
企業責任などは問われていませんからね。

皆さんの会社では、どのような教育や相談窓口や、体制を組まれていますか?
対岸の火事ではありませんよ、厳しい経営環境になって来れば、
問題がおきやすい状況になってきます。
新年度で、新入社員や昇格者に研修すると同じく、
社内啓蒙と対策を整備することは、タイミング的には良いと思いますよ。

また、厚生労働省のセルフメンタルチェックが導入されて、
益々クローズアップされると思いませんか?
男社会と言われる、パチンコ業界も問題が多いと考えます。
これまでは、知らずに黙っていた人も、情報の渦の中にいる現在は、
クリック一つで、外部の組合や弁護士などに相談できるのですから。

マタニティーハラスメントでも、ご年配の女性から、
妊婦さんに一言。「妊娠は病気じゃないのだから、甘えなさんな!」・・・。

女性だから、男性だから、幹部だから、パートだから、妊婦だから、年配だから。
これらを言い訳に使えますし、配慮にも使えますね。
貴方は、これら「・・・だから、   」の後にどのような言葉を繋げますか?
自身も加害者になっていませんか?
一度、職場でも話し合ってみてくださいね。
意外と、大人である我々は、頭硬いですから。

少子高齢化、様々な価値観を理解しあいながら、共存していかなければなりませんよ。
これから馬くんは、ワニや、ピラニア、コブラもいるし、仲間のシマウマや象やキリン、
リス、などと同じ世界で、自分で身を守らなければなりません。
デートをして議会を抜ける、舌を巻いて恫喝する、泣き叫んで言い訳する、
組織の長でありながら責任を取ろうとしない、親子で権力を争う、
こんな時代ですから、自分の職場を守らないと、誰も守ってはくれませんからね。

不安になっている方をご存じなら、労務研究会にお誘いくださいね。
ただし、会社を守る方法しかお教えできませんからね。あしからず(笑)。

 

労務研究会
研究員 坂本勝章

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