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新台コラム
2015.06.03

今日からできること、やらなければならないこと、今後考えられること…

遊技機研究会の(有)ノブ・石川です。
話題・課題が続きますね…
この2015年は忘れ得ぬ年となりそうです。

さて、直近の『くぎの件』。
あらゆる書面、情報を皆様も目にし、耳にしていらっしゃると思いますが、
現時点までで、いわゆる‘ベース値’は●●%でなければならない(‘ ある程度 ’という抽象的な表現はありますが)とか、
入賞口のサイズはコレコレでなければならない等、直接的な数値表現をされてはいませんが、
「業界の自浄作用を促す上で」必要な調査であるという事は御理解いただいていると思います。

『着地点が見えないから対処のしようが無い』といった愚痴も散見されますが、数値目標では無く、
『自浄努力』が必要なのだという着地点であるならば、
例えば、一般入賞口に玉が通らない等々の「過度のくぎ曲げ等、遊技機の(営業者の身勝手な都合による←ココダイジ)
不正改造に関する行政指導」が無くなり(絶無と表現されていますね)、
また、関連機関へ一般遊技者からの投稿、投書がなくなるということが結果的に必要とされる(=改善された)
といったところじゃないでしょうか。

「BY、BYminを極力0.00に近づける」事にモチベーションを上げ、また、他店との差別化を御旗に、
中央入賞口の広さを競う様に広げる事にモチベーションを見出してきた管理者にとっては、
今までやってきた事を否定されたと同然ですから一言言いたくなる気持ちも理解できますが、
どんなきっかけにしろ、業界全体で、未来志向でこの難局へ立ち向かえればと思います。

全日遊連からは、「くぎは取扱説明書通りに…」とのアナウンスがあると思いますが、
既設置機に関しては、閉店後、一般入賞口、中央入賞口を睨みつけながら胸に手をあて、
『一般入賞口に‘入り難く調整’しちゃった…』、『中央入賞口へたくさん入賞するように‘見えるように’調整しちゃった…』
という問答を心の中のリトル自分と話し合い、もし、心に曇る部分があるならば、
『自浄作用』を働かせればよろしかろうかと思います。

覆面調査ということですが、遊技結果によっては賞品への交換を…
と、いうことは、「くぎ云々」と同時に、賞品買取所に対するスタッフの対応に関しての指導徹底は急務となります。
また、この件に関してはSNS等で一般の方も知ろうと思えば知る事のできる情報として流布しているだけに、
6月1日以降は調査員を装った詐欺事案が頻発する可能性は大きいわけですから、
この点に関しては、機構へ問い合わせるというのではなく、どういった対応を取るか、社内で話し合っておく事も必要です。

もう一つ。
ここ数日、一般入賞口の質問ばかりで、あまり‘中央入賞口’の件が話題になっていないので個人的には大変心配なのですが、
例えば、‘ ライターさん来店 ’や、‘ 雑誌等取材日 ’が、もしも、覆面調査の日と重なり、
例えば中央入賞口を過剰に調整していたりしていたら…
十分な注意が必要と思います(苦笑

猶予期間が経過し、もし、『改善されていない』との判断が下された時…
意外に知られていませんが、監督官庁はいくらでも検査の手立てを持っていますので、より厳しい対応が予想される…
とだけ記させていただきます。

余談ですが、「なぜ回胴の調査もするの?」とお思いになった方もいらっしゃると思いますが、
昨今、不正プログラムが多様化、且つ、巧妙化しているため、目視だけでは見落としてしまう可能性を鑑み、
この機会に…ということの様です。

上記色々書きましたが、良く考えて頂けるとお分かりの通り、
‘ 分間スタート ’という見方ではなく、‘ 1000円アタリのスタート数 ’と見るならば、
通常ベースが上がった分だけ消費速度は落ちますがスタート数は変わらない遊技環境は創出できるわけですから、
重ねて書きますが、未来志向でこの難局へ立ち向かって参りましょう!

遊技機研究会 研究員 石川 忍 氏

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