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風営法コラム
2015.01.07

015.コラム 風営法万歳! ~ 世の中だんだん法律どおりに

明けましておめでとうございます。

今年のホール業界はたくさんの課題に直面する年になりそうです。
ここ10年くらいを振り返ってみると、10年前と現在とでコンプライアンスの環境はかなり変わりました。

当時無視されていた部分が今では守られている、又は強く意識されている。
それはホール業界に限ったことではなく、日本社会全般に現れている傾向です。

つまり、法律は少しずつ、より厳密に当てはめられてゆくのですが、それには部分ごとの順序があって、
特に目立つ部分、気になる部分から意識されるようになります。
広告宣伝、遊技機の取り扱いなどは特に著しい変化がありました。

これらの変化は行政講話などを通じてある程度予告されていた変化でした。
「賭博と一線を画する規制」は特にしっかり注意してほしいと何度も言われてきました。

法律に書いてあることを完璧に守ることは、風営法でなくとも難しいことです。
たとえば、著作権法を企業活動に厳密に当てはめたら、たいていの企業で著作権法違反が生じてしまうはずです。

「そんなはずはない。わが社はきちんと守っている。」
法律を知れば知るほど、そういう考えが消えていってしまうはずです。

社会においてなんとなく無視されていたものがいつの間にか重視されている。
そんな現象が常に進行しているわけですから、いつも注意深く状況をみつめ、判断しなければなりません。

そう。コンプライアンスはいつも変化しているのです。
昔は大丈夫だったのに、なぜ今はダメなのか。

そういう現象はたくさんありますし、これからもあるでしょう。
法律条文が変わっていないのに、だんだんと、より完璧な法令順守に近づいてゆくのです。

早すぎてはもったいないし、遅すぎては危険という恐ろしい現実。
そういう現実をコンプライアンスの担当者が常時把握しているかどうかも重要なのだと思います。

風営法研究会
研究員 日野孝次朗

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