研究会
風営法研究会
TOP>風営法研究会TOP>風営法コラム>097.コラム 風営法万歳! ~ 摘発されやすいホールって?
風営法コラム
2022.11.11

097.コラム 風営法万歳! ~ 摘発されやすいホールって?

パチンコ店の摘発のニュースがTVやネットで駆け巡りますと、しばらくの間、違反対策のことでお問い合わせが増えます。

で、こういった摘発が起きたお店をどう見ているのかホールの皆さんに聞いてみますと。
「警察を怒らすようなことをしたから」
といったお考えの方が多いですが、これは
「ウチのお店は違うから大丈夫だ。」
と思いたい心理の裏返しであったりします。

たしかに、広告宣伝などでなんども注意を受けていたのに無視していた
といったことが影響していたケースはありますが、割合としては少ない方です。
最近は真面目なお店ばっかりですが、行政さんともそこそこうまくやっていますよ。

私の印象では、普通のお店で重大事件が起きてしまうことはよくあります。
つまり、「運」が重要だということですが、だからといって神社で厄除けしましょうということではなくて、
どこのお店でも危ないのだという現実認識をとりあえず持っておくのが正解だと思うわけです。

ただ、あえて何か特別なことを言うとすれば、経営幹部の皆さんの「柔軟性」というのは影響があると思います。
言い換えると、なにか強い思い込みを持っている場合に重大な違反事件が発生しやすいということです。

例えば、
「ウチの会社は警察と仲がいいから大丈夫」
「社長が組合長としてしっかりお付き合いしているから」
「いざとなったら弁護士がいるし」
「大手ホールは狙われないよ」
といった思い込みを持っていると、トラブルの予兆を見逃してしまうし、事後処理でも傷口を余計に広げてしまいやすいです。
武術の格闘家みたいに、相手の動きを冷静に予測し、無駄な動きをしないで力をうまく受け流すような感じ。

ちょっと説明しにくいのですが、悪いことが起きても物事をうまく処理できるときって、だいたいそんな風じゃないですか。
現実をよく見て考え、練習して、事にのぞんで冷静に対処すればよいのです。

難しいですけれど。

 

 

風営法研究会
研究員 日野孝次朗

記事一覧へ戻る
PAGETOP