研究会
風営法研究会
TOP>風営法研究会TOP>風営法コラム>101.コラム 風営法万歳! ~ 風営法は人工知能にとって難しい
風営法コラム
2023.03.07

101.コラム 風営法万歳! ~ 風営法は人工知能にとって難しい

最近話題の「Chat GPT」という人工知能アプリにこんな質問をぶつけてみました。

「風俗営業とはなんですか?」
そうしたら、次のような回答が出てきました。

「風俗営業とは、性的なサービスを提供する業種の総称です。具体的には、性風俗店やソープランド、
キャバクラ、スナック、ホステスクラブなどが含まれます。」

間違っていますね。風俗営業はパチンコ店、麻雀店、ゲームセンター等を含みますし、そもそも接待飲食店を
「性的サービス」と言い切ってしまってよいものかどうか。
しかも、性風俗店やソープランドを含んでいると言っています。

これは世間でよく誤解される部分ですが、人工知能も人間並みに誤解するんですね。
法律を読めばこんな間違いは起きないでしょうが、「それほどの知能」ではないようです。

どうせ、ネット上によく出ている一般人の月並みな意見などをコピーしたのでしょう。

さらに続きます。

「風俗営業は、日本では法律によって厳しく規制されています。例えば、法律に定められた許可を得ていない
場合、営業することができません。また、未成年者を使用することや、性病の感染防止対策を怠ることも禁止
されています。」

未成年者でも仕事の内容や労働時間に注意すれば使用することはできます。
しかも、性病の感染防止対策を怠ることが禁止されている?
そんな情報がネットのどこかに書いてあるんでしょうか。

とりあえず、風営法は人工知能にとって難しい分野だということはわかりました。

業界の皆さんには、人工知能よりはしっかりした理解を身に着けてほしいです。

 

 

風営法研究会
研究員 日野孝次朗

記事一覧へ戻る
PAGETOP