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けんぱちコラム
2014.11.18

042.介護予防用パチンコ

コマ駒倶楽部インターナショナルなどを作っている豊丸産業が、介護予防用パチンコ「トレパチ」
(トレーニングとパチンコの合成語)を開発しました。
私も多少かかわり推薦文を寄せていますが、介護現場では使いやすいパチンコ台に仕上がっています。

パチンコ台は普通の部屋において稼働させるととにかくうるさい。
私は実験室にパチンコ台を設置してあり、脳活動実験などをしていますが、
ちょっと平日の実験は周りの研究室にめいわくがかかるので極力避けています。

介護現場でもこの騒音が困りものなのですが、豊丸のトレパチはパチンコ玉そのものから
音が静かなように開発しなおし、台の内側にも静穏処理を施して、介護施設で苦情なく
遊技できる工夫をこらしています。

また要介護の方たちの場合、まちがって玉やコインを飲み込んでしまう誤飲が懸念されますが、
誤飲防止のためパチンコ玉には直接触れられない構造にしています。
台の下に余裕を持たせ車いすの方の膝が邪魔にならないようにもしています。

きわめつけは、脳のトレーニング効果をアップするため、大当たりの権利を得てから目押しで止める
パターンが組み込まれています。ゆったりと楽しみながらも、注意力や反射速度の向上が要求されるので、
要介護度の高い高齢者の方にもおすすめです。

当たるとカードが出る仕組みにしてあり、あまりギャンブル的な利用に走らないようにしていますが、
しかし施設でのイベント的な利用も可能なようにしています。

こうした工夫は現状の福祉パチンコでは群を抜いています。
ホール経営のかたわら、介護施設も運営している皆さんは、ぜひトレパチの導入をご検討ください。
また、複合店を運営なさっている方なら、トレパチを使ったデイケアの併設を視野に入れてもいいでしょう。
それはパチンコそのもののイメージアップにもつながります。

わたしたちは中高年を対象に、パチスロに手を加えた目押しトレーニングマシンを使ったトレーニングを4週間行い、
照群に比した認知機能の向上を見出しています。
パチンコ・スロットは脳の機能維持に役立てうるのです。
しかしスロットの目押しトレーニングマシンは介護予防用としてはやや難しいきらいがあり、
介護の現場から工夫を求められていましたが、それにこたえられるマシンがトレパチだと思っています。
今後、こうしたマシンの開発が種々行われ、楽しい介護生活の一助になることを期待しています。

諏訪東京理科大学 篠原菊紀教授

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