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労務コラム
2016.06.14

035.労務管理は交渉力が大事

最近、何かと騒がしい世情ですが、皆様はそんなことに惑わされていませんか?
選挙や都知事やトランプや、きりがないですね。
それでも仕事は、確実に対応して行かなければならないのが現実ですね。

こんにちは、馬くんです。

CMで「過払い金の請求には期限が有ります。」
的なコマーシャルは各エリアによって違いがあるかもしれませんが、
期限が来たらどうするのか、これまでも言われてきましたが、
企業への未払い残業や、深夜割増などの労働に関する物にシフトしてきます。
何故か、一番数字として読みやすいからです。
タイムカードなどの勤怠管理の記録から明確なわけです。
どれくらいのお金が動くかがわかると、それらを生業にしておられる方々には、
ありがたい仕事ですからね。
こと更に、煽るような宣伝文句で掘り起そうとしていくのですね。

そこで、我々労務管理をする立場ですと、
そんなことに巻き込まれないように、対応しなければなりませんが、
万が一の時には出来る限りの対応が出来る準備も必要ですね。
ここが、実務担当者の腕の見せ所です。
会社の実情に合わせた、対策を考えてください。
その時には、法律的な知識はもちろん必要ですが、要は交渉力です。
士業の方でも能力や、経験値や、価値観が違いますから、
丸投げは辞めてくださいよ。
自分達の意志を明確に伝えて、納得できること出来ないこと。
企業としてこの部分は譲れないこと。
相手が、悪意があるかないのか判断すること。
本当の目的は何かを判断すること。
当事者の思考や、経済的状況などの情報を集めること。
これらを、我々実務担当者は出来ると良いですね。
その上で、どの士業の方に頼むのかなどを決定してください。

今、建設業の一人親方も、厚生労働省は徹底的に調査すると言っておりましたし、
ごく一部の人間の言動で、これまで何も問題なく進めてきたことを、
方向転換しなくてはならなくなっています。

勿論、従業員を苦しめるような、本当のブラック企業は論外として、
実務的として生産性を高めていくために、少数精鋭で仕事を進めるのは当たり前です。
その中で、納得性があり主体的に働いていけるように、コントロールすることも、
労務管理者の重要なお仕事です。

「こんな感じー!」
「業界は特殊なんだよ!」
「何を甘いこと言ってる、俺の時はなー!」
「大変な時は、お互い様なんだから!」
こんな言葉では、何も解決しない時代ですね。
そして、我々庶民の実感として未来性や、
遣ればやっただけの収入が得られる時代でもありません。
人間の関係性、絆や、共感などによる繋がりも求めていない、
とても事務的な関係性なのかもしれません。

例えば、
数人で集まっても携帯をさわっていたり、
子供と電車に乗っていても、携帯を親が見て子供は放置とか
普通に見かけますから、これまでのような関係性の構築では、
組織人としての成長も遅いかもしれません。

さあ、実務隊の我々が力を合せ、情報を集め、知恵を絞って
会社を守らないといけませんよ。
これを、見ている貴方が会社にとって重要な立場にいることを理解してくださいね。
悩んだときは、研究会へ連絡してください。

馬くんは、乗せるひとにより早く走ったり、ダラダラ走ったりするのです。
手綱を握るのは、常に実務担当者の貴方ですよ。
さあ、大きく目を見開いてゴールを見てください。

 

労務研究会
研究員 坂本勝章

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