風営法研究会
こんにちは、のぞみ総研の日野です。
風営法研究会の研究員を拝命しておりますが、今後はこんなタイトルでコラムを書かせていただこうと思います。
タイトルの「風営法万歳!」は、風営法を祝福するというよりも「もうお手上げで降参しました。」という意味であります。
実務で15年近く風営法に関わっていますが、はっきりしないし解釈も変わるし、今でもハラハラしながら風営法と接していますが、法律解釈に白黒つけることはもうあきらめて、風営法と気長にトコトン付き合ってゆこうと思いました。
とは言えコンプライアンスを考えるうえで、これほど面白い材料となる法律もまた他にないのです。
私はもともと著作権など知的財産の分野で講師をしていましたが、知的財産が産業の最先端をリードする「陽の当たる法律」ならば、風営
法は「日影の法律」とでも言いましょうか。
世間の人々が直視しない社会風俗の諸現象に対応しているのが風営法であり、日本の歴史や文化的特質とも関わる特殊性を持ち、どうに
も一筋縄でゆかないところが私の探究心を日々ひきつけて止まないのです。
私にとって風営法は、単に娯楽産業を規制する法律でなく、日本社会における法令やコンプライアンスの個性的な一面を極端に象徴してい
るように思えます。
風営法研究会の風営法研修においても「人はなぜ法律を守るのか」という根源的なテーマにかなりの時間を割かせていただいたように、コンプライアンスの根幹と関わる重大なテーマとセットで考えざるを得ない状況におかれていると思います。
こちらのコラムでは風営法に関して私が思うところをまじえながら、風営法のいろいろな姿を紹介させていただきます。
今後よろしくお願いいたします。
風営法研究会
研究員日野孝次朗