風営法研究会
夏まっさかりです。こんな暑い時期に外回りの仕事は大変ですね。
私などはほとんど事務仕事だからと、いかにも楽しているように見られているかもしれませんが、
なかなかそうもゆかないです。
風営法の手続では図面が必要な場合がよくあります。
図面を作るためには測量をします。
営業中のホールさんなら測量は快適ですが、多くの場合は工事中になります。
測量のタイミングは工事完了の直前になることが多いです。
測量する私としては、工事が完了した状態で測量したいと願ってはいますが、
現実には公安委員会から一日も早くリニューアルの承認をもらってオープンしたいのがホールさんの願い。
いきおい、工事中の状態で測量して、工事完了直後に行政検査を受ける流れになります。
工事現場では足元に注意して、業者さんのお仕事の邪魔にならないように配慮せねばなりません。
靴とスーツが汗とホコリで白くなるので、私は服装にこだわらない様になりました。
リュックサックで測量機とメジャーをかついで現場に登場します。
施工業者さんはほんとに大変だと思いますが、不完全の店舗で測量する私はそれなりに大変なのです。
測定器で距離を測定しようにも、さまざまの機材が山積みになっていたりして測定できなかったり、
重要なカウンターや壁などが仕上がっていなかったりして、やむを得ず測定対象ではなく、
その周辺の距離を図っておおよその数値を想像したりしてしのぐことになります。
当然ながら、いざ警察さんの検査にのぞみますと、図面上の数値と実測値にズレが出ることにもなります。
そんなときに、「なんだコイツ、図面間違ったのか。」とお客さんから思われてやしないかと不安になります。
だったら仕上がってから測量させてくださいよ。というのが私の本音です。
設置されているはずの設備が検査当日に届いていないとか、無いはずのものがあるとか、
聞いていた話と違っていたということもよくあります。
店舗リニューアルではたいてい、実務上のいろいろな問題点があって、それらを一つずつ解決しているのですが、
それらは私の頭の中のことでしかなく、ホールの皆様には説明しがたいことです。
要するに、手続も楽ではないのですよと、グチを言いたかっただけのことです。
風営法研究会
研究員 日野孝次朗