風営法研究会
ここ数年、ハラスメント対策に没頭してきた私としまして。
ホール業界の経営者の皆様に一番伝えたいことはなにか?
と問われれば。
ハラスメント対策をしっかりやるべき。
と言いたいです。
その理由をここで説明するのはかなり難しいのですが、
人の心が昔とは違うということをご理解いただきたいのです。
昔はどんな仕事でも働く人がいたけれど、今は外国人ばっかりという分野がありますね。
つまり、日本人は昔よりも積極的に仕事を選ぶのです。
で、どんな仕事を選ぶのか?
賃金が高いところだよ。
とよく言われますが、最近はそうでもない、という話もよく出ますね。
賃金の次くらいに労働者が気にすることとは何か。
職場の人間関係なのです。
新卒社員と面談したら、たいていそうなっています。
なぜ怖いか。目上の人たちとの接触に慣れていないからです。
スマホさえあれば簡単に連絡がとれる時代。
口うるさいおっさんおばさんに気遣いながら黒電話で友達と連絡を取っていた時代は
終わったのです。
つまり、いろんな人と本音で話し合う能力を鍛えないうちに社会人になってしまっている
今どきの若者たち。
そういう人たちが学校生活の中で刷り込まれたファンタジーの中に
<ルールは全て守られているはず>というものがあります。
大人になったらルール通りにはならないこともあるよ。
思い通りにならないこともあるよ。
そんな話は彼らに通用しません。
そういう人たちがホール企業に就職して、昭和世代の上司と意思疎通してみましょうか。
とうてい本音が言えるわけがないし、ルール違反を見つけるとそれなりの
(僕らから見ると過剰な)反応をします。
ただし、心の中だけ。そして不安を募らせます。
「自分はこのままで大丈夫かな。」
そして、スマホでいろいろ調べるのです。
そんなとき、上司から一発どやされたらどうなるか。
はい。想像してください。
あとはどうなるかわかりますよね。
駆け込むのです。そして何を言うか。。。
それを防ぐためにハラスメント対策が重要だという話です。
風営法研究会
研究員 日野孝次朗