けんぱち研究会
運動が何かとよろしいのはよく知られた事実です。
たとえば、18-25歳190人の調査で、よく運動した日には人生の満足感が高まったそうです。いつもより少し多く運動しただけで 人生の満足度が改善したそうで、うることが示されています1)。
また、太り過ぎで運動不足の平均年齢49歳の実験では、1週間に2回の高強度運動で体重、脂肪、胴囲の低下や 最大酸素摂取量が上昇したのみならず認知機能(思考力、記憶力、決断の速さ)も改善したとか。
また認知機能や最大酸素摂取量の改善は体重の改善と相関したとか。
高齢者で運動が認知機能低下やアルツハイマー病予防に役立つことはよく知られていますが、子どもでは学業 成績が改善するとか。
たとえば1990年から2010年の10の観察的研究と4つの介入的研究をメタ解析した研究では、運動をしていることは学業成績を 良くすると結論付けられています。また平均年齢12歳の米中学生1211人の調査では、心肺機能が優れていることと国語や数学の 成績が良いことが関連したそうです。
老いも若きも運動ですな。
1)Maher, Jaclyn P.; Doerksen, Shawna E.; Elavsky, Steriani; Hyde, Amanda L.; Pincus, Aaron L.; Ram, Nilam; Conroy, David E. A Daily Analysis of Physical Activity and Satisfaction With Life in Emerging Adults. Health Psychology, Oct 22 , 2012
2)Dr. Martin Juneau, director of prevention at the Montreal Heart Institute.The Canadian Cardiovascular Congress 2012
3)Amika Singh, PhD; Leonie Uijtdewilligen, MSc; Jos W. R. Twisk, PhD; Willem van Mechelen, PhD, MD; Mai J. M. Chinapaw, PhD , Assessment Physical Activity and Performance at School A Systematic Review of the Literature Including a Methodological Quality, Arch Pediatr Adolesc Med. 2012;166(1):49-55. doi:10.1001/archpediatrics.2011.716
4)the American Psychological Association's 120th Annual Convention Presentation: "Physical Fitness and Academic Performance: A Longitudinal Investigation," Sudhish Srikanth, lead author, Trent A. Petrie, PhD, Christy Greenleaf, PhD, and Scott Martin, PhD, University of North Texas; Session 2120, Friday, Aug. 3, 10 ? 10:50 a.m. Convention Center, Room W310A, Level III.
諏訪東京理科大学 篠原菊紀教授