けんぱち研究会
当然といえば当然ですが、あらためて結果が出ると、なるほどです。
イリノイ大の研究によれば、窓のある職場で働く人は、睡眠の質が良く、長く眠れ、
生活の質が高いのだそうです(1)。
わたしたちは日の光に合わせて体や脳のリズムを作っています。
午前中、日の光を浴びている人のほうが健康だとか、幸せだとかといった報告もあります。
職場に窓を、太陽を、ですな。開店前の行列、午前中の日を浴びて、案外健康的なのかもしれないですな。
こちらは食べ物。やはりお魚がよろしいようです。
オリーブオイル、木の実、魚、鶏肉、野菜、果物を多くとり、豚肉、牛肉などを少なく取る人に
アルツハイマー病が少なく、認知機能も低下しにくいとか、青魚の油に含まれているω脂肪酸を
とっている人のほうが認知機能が低下しにくいとか、よく報告されています。
また、幼児期にはDHA、EPA、アラキドン酸など長鎖多価不飽和脂肪酸を摂取している方が
IQが高いことも報告されています。
カリフォルニア大の研究によると、認知機能が正常な260人の脳を調べ、揚げた魚ではなく
焼き魚や煮魚を定期的に摂取している人は、海馬(かいば)などの脳領域で灰白質の体積が
より大きいのだとか(2)。
海馬は記憶を作るところ。
認知症ではこの海馬が障害され記憶障害が起こります。
魚を多くとっておいて損はないようです。
1)Boubekri M, Cheung IN, Reid KJ, Wang CH, Zee PC. Impact of windows and daylight exposure on overall health and sleep quality of office workers: a case-control pilot study. J Clin Sleep Med. 2014 Jun 15;10(6):603-11.
2)Raji CA, Erickson KI, Lopez OL, Kuller LH, Gach HM, Thompson PM, Riverol M, Becker JT. Regular Fish Consumption and Age-Related Brain Gray Matter Loss. Am J Prev Med. 2014 Jul 29. pii: S0749-3797(14)00257-8. doi: 10.1016/j.amepre.2014.05.037. [Epub ahead of print]
諏訪東京理科大学 篠原菊紀教授