研究会
けんぱち研究会
けんぱち研究会
大型の脳は、複雑な社会集団の中で生存、繁殖する必要に迫られて発達してきたとされる説が、
1990年代半ばから主流となっています。
しかし、先日、人間が強力で大きな脳を発達させることができたのは、
果物のおかげである可能性が高いとの研究論文が発表されました。
研究チームによると、果物を食べることが、植物の葉などの最も基本的な食料からの重要な進歩となり、
大型の脳を発達させるのに必要なエネルギーを提供したそうです。
葉などの栄養源よりも果物などの食物の方が豊富なエネルギーを含んでいるため、
より大きな脳を発達させるのに必要な余剰エネルギーを生み出すと同時に、
果物が実る植物の種類やその木が生えている場所、果実をこじ開ける方法などを記憶することが、
霊長類が大型の脳を発達させる助けになった可能性があるということだそうです。
脳が大型なほど、脳の機能を保つのにより多量のエネルギーを必要とし、
果物を食べる霊長類は、葉を主食とする霊長類よりも約25%大きな脳を持っているそうです。
諏訪東京理科大学 篠原菊紀教授