研究会
けんぱち研究会
けんぱち研究会
アメリカのラトガーズ大学が行った研究で、幸せな思い出について考えることで体のストレス反応を止めることが
できるという結果を得たそうです。
Mauricio Delgado(マウリシオ・デルガド)氏とMegan Speer(メーガン・スピーア)氏は、
134人のボランティアに協力してもらい検証しました。
その検証とは、「氷水の中に手を入れるところをビデオ撮影する」というストレス下において行われ、
ボランティアの数名には、ビデオ撮影中にディズニーランドに行くなどの肯定的な経験について考えてもらい、
もう一方のグループには、旅行の準備をするなどの肯定的でも否定的でもない内容について考えてもらいました。
幸せな思い出について考えていたグループは、より気分良く実験に参加できただけでなく、
ストレスホルモンである「コルチゾール」が、感情的に中立的なことを考えていたグループのそれの量と比べて、
わずか15%しか生成されませんでした。
また、幸せな思い出について考えていた人は、感情調節や認知コントロールに関連する脳の領域、
前頭前野腹内側部と、報酬の処理に関連する脳の領域、線条体などの活動が増加していました。
幸せな思い出は大切にしましょう。
公立諏訪東京理科大学 篠原菊紀教授