研究会
けんぱち研究会
けんぱち研究会
神経伝達物質にはアミノ酸やビタミン、ミネラルが必要で、これらをバランスよく摂取できる食事が理想的です。
また、ブドウ糖は脳のエネルギー源なので、適切な量が必要ですし、神経細胞は主にタンパク質でできていること
から、タンパク質も過不足なく摂取する必要があります。
食べる量は多すぎても少なすぎても問題で、たとえば朝食を抜くと、睡眠中から次の食事までの長い間、脳は
エネルギー源であるブドウ糖なしで動くことになります。
これは、ガソリン補給なしで車を動かすようなもので、やる気がでなかったり、集中力が出なかったりといった
弊害があります。バナナ1本でもよいので朝食をとりましょう。
また、2019年に発表されたWHO(世界保健機関)の認知症予防ガイドラインでは、「栄養バランスのよい健康的
な食事」が推奨され、「認知症予防の観点からは、ビタミンBやE、多価不飽和脂肪酸、マルチビタミンのサプリ
メントは推奨されない」としています。
公立諏訪東京理科大学 篠原菊紀教授