研究会
けんぱち研究会
けんぱち研究会
赤ちゃんは皮膚に触られると、皮膚のなかにある感覚ニューロンが感じ取って、その刺激を
背骨や脳に伝えます。触られたことや押されたことを感じとるメリケル細胞、こちょこちょ
の振動や奥まで押された感じとかを受けとるパチニ小体、皮膚の表面の伸びや圧力を感じる
ルフィニ小体などがあり、この信号を脳などに送ってこちょこちょを感じ、なでなでとの
区別もつけます。
しかし、区別がつけられるまでには、成長や一種の訓練が必要で、小さい赤ちゃんだとまだ
わからないこともあります。段々と、こちょこちょの感じを区別できるようになって、
くすぐられるという感じがわかるようになります。
さらに、こちょこちょがくるぞ、これは楽しい遊びだぞ、キャッキャする遊びだぞ、と学習
すると、こちょこちょという言葉や、手つき、顔つきだけで、キャッキャするようになり、
そういった繋がりができます。
こういうのは神経のつながりであり、小さい赤ちゃんがこちょこちょに対してまだ反応しない
のは、そういうつながりができていないからです。
ちなみに、自分自身でこちょこちょしてもあまりくすぐったくないのは、自分の手の動きは
自分でわかっていなくても脳がよく理解していて、相当正確に予測できるらしいため、触ろう
とすると触れられる部分で触られた感じを小さくするらしいからだとか。
公立諏訪東京理科大学 篠原菊紀教授