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けんぱちコラム
2023.11.21

149.脳、ポジティブ、ネガティブ その③

《脳、ポジティブ、ネガティブ その③》

前回のコラムの続きです。

《ポジティブな考え方を身につける方法》
身につけるというより、ネガティブを手なずける感覚程度がいいと思いますが、以下の方法が
あげられます。

・原因さがしをやめ、解決に役立つリソースを探す:何かが起こった時、人は原因を探します。
 しかし感染症のように原因が単一の場合は原因さがしが役立ちますが、悩みにつながるような
 事柄の多くは多因子多要因でかつ要因同士が複雑に絡み合っています。
 その場合、原因さがしは徒労になりやすいですし、見つかってもどうしようもない場合が多々
 あります。そういう場合は、何が解決に役立つかを探したほうが効率的で前向きになれます。
・感謝の日記:毎日、感謝することやポジティブな出来事を3つ以上書き留める。これにより、
 良いことに焦点を当てる習慣が育ちます。
・肯定的なアファメーション:ポジティブな言葉や文を毎日繰り返し自分に言い聞かせることで、
 自己評価や思考の質を向上させることができます。
・マインドフルネスと瞑想:瞑想やマインドフルネスの練習を通じて、現在の瞬間に集中し、
 ネガティブな思考のループから離れることができます。
・ポジティブな情報の摂取:インスピレーションを受ける書籍やポジティブなニュース、映像を
 定期的に摂取することで、思考の方向性を変えることができます。
・リフレーミング:ネガティブな出来事や経験に対して、異なる視点から見る習慣を身につける。
 これにより、問題や挑戦を成長の機会として捉えることができます。
・身体活動:運動や散歩は、気分を良くし、ポジティブな感情を促進することが示されています。
・ポジティブな人々との交流:ポジティブな人々と時間を過ごすことで、彼らの態度や考え方を
 自然に模倣することができます。
・小さな目標設定:小さな達成可能な目標を設定し、それを達成する過程で得られる達成感や
 自己効力感を享受する。
・自己認識の強化:自分の考えや感情を認識し、それを受け入れることで、自己の理解を深め、
 ネガティブな思考や感情を乗り越える手助けとなります。
・教育と学習:ポジティブ心理学や自己成長に関する書籍やセミナーを利用して、ポジティブな
 思考を育てるためのスキルや知識を習得する。

公立諏訪東京理科大学 篠原菊紀教授

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