けんぱち研究会
そもそも人は騙されます。脳はすべての情報や記憶に常時アクセスするわけではないので、
その時々の判断や行動は、脳のメモ帳3~4枚くらいで行います。
あのこと、このこと、そのこと、あとはメモしてその他…ワーキングメモリの容量が限界
になります。
したがって、2~3方向から同じ情報が入ってくれば、それを信じ、確信します。
加えて、ストレスをかけられたり、利得を鼻先に置かれたりすれば、使えるメモの枚数が
減ってしまいます。
騙されやすい人には、いくつかの共通する特徴があります。以下にその特徴を挙げます。
・信じやすい性格:他人を疑わず、良い人であると信じる傾向が強い人は、詐欺師の話を
そのまま受け入れてしまうことがあります。
・知識や経験の不足:特定の分野や状況について十分な知識や経験がない人は、
詐欺に引っかかりやすいです。詐欺師はその知識の欠如を利用します。
・不安や孤独感:不安や孤独を感じている人は、安心感や仲間を求める気持ちから、
甘い言葉に乗せられてしまうことがあります。
・即決や衝動的な性格:即決する性格の人や、衝動的に物事を決める傾向がある人は、
じっくり考えずに決断してしまうため、詐欺に引っかかるリスクが高いです。
・欲望や希望が強い:大きな利益や理想的な未来に強く惹かれる人は、詐欺師が提供する
「夢」のような話に騙されやすいです。
・依存的な性格:他人に頼りがちな性格の人は、特に信頼している相手からの言葉を疑わず、
詐欺に巻き込まれやすいです。
・断るのが苦手:断るのが苦手な人は、しつこいセールストークや強引な勧誘に押されて
しまうことがあります。
これらの特徴を理解し、自分自身や周囲の人々が詐欺に巻き込まれないようにするための
警戒心を持つことが重要です。
「はげひげ(菊仙人)」の脳的メモから https://kikusennin.seesaa.net/article/504736363.html
公立諏訪東京理科大学 篠原菊紀教授