労務研究会
暖冬なのか、寒いのかまだまだ予見できない冬ですね。
ちなみに、体を鍛えだしたら、筋肉が温かいことに気づいた馬君です。
一か月ぶりですね。出ました、残業未払い事案。
餃子の王将 14,000人いるのに、923人のみが対象に。謎は残りますが…。
総額2億5千万円だそうです。
対象期間も、平成25年7月16日~平成26年2月15日までの7か月間で。
15分以下、30分以下を切り捨てていたものをまとめたら、こうなったようです。
社長の事件の犯人も捕まらず状態ですが、会社としての信頼も低下してしまう事案ですね。
ゼンショウ、ワタミなど外食産業は、益々採用難になる情報ばかりですね。
ベネッセも早期退職制度で、リストラに動き出しました。
個人情報の漏えいによる損失が莫大になったからですね。
これらの事案は、すべて企業の労務管理の範囲ですが、
この部署の権限が弱いと、大きな問題になってしまいます。
会社を守るために規定があるのですから、徹底させられないのであれば、
何の意味もありません。
経営者の価値観だけでは、今の時代乗り越えられなくなっていますから、
最低限の知識としては、学んでおくことが必要であり、担当責任者に任せるべきことです。
流行語大賞は、過去のこととなり忘れさられていくのですが、
ブラック企業の言葉は、益々大きな黒い印象として膨らんでいきます。
ブラックになるかどうかは、公になった企業だけではなく、業界全体とみられることにもなり兼ねないのですから、
各社が対岸の火事とみるのではなく、実態を見つめて改善していくことが求められています。
同業界のレベルとかではなく、企業として従業員に対する価値観が問われているのです。
何を大切にするか。人の命に代わるだけの、価値があるものは絶対にありませんから。
頑張っている。少人数で、無理やり運営している。コスト(人)削減。
昔はそうだった。俺のころはなー。休みや時間関係なく働く。有休なんて使わない。
そんな、時代もあったよね(^^♪
正に、時代は人間として、企業が認知しているかどうかです。
利益のために、従業員を犠牲にさせている経営者には、必ず結果として後悔する現実が、おとずれますね、
某エステ企業の社長のようにね。
見た目を綺麗にしたとしても、心は磨けませんからね。ザンネンデス。
「採用難」どころか、人口が激減していくわけですから、
今いる、従業員の方々を、人間として見られるかどうかです。
・自殺者が出るまでは、このままいけ!
・訴えられるまで、働かせていればいい!
・遅くまで、会社にいることが評価だ!
・他の会社も守っていないから、やらなくてもいい!
これは、経営者として言ってはいけない言葉ですね。
我々実務隊は、この砦を崩すことから始まるのかもしれませんね。
責任と権限が必要なのは、このためです。事が起これば、矢面にまず立たされるのが、責任者ですから、
なおさら経営者に物言える覚悟がないといけないですし、そこまでの関係性を築くことが求められています。
働きやすさの構築が、正にこれからの時代の、強みとして採用力にも大きく影響します。
本気の女性活躍、一定育児後の復職制度、高齢者の介護休職制度の充実など
法律は最低限の条件でしかありません。その先を考えるのが企業の重要な役割ですね。
重要法案をほったらかしの、選挙ですが、政治家も経営者も含めて人間ですから、
身を美しく飾ろうが、難しい言葉を並べようが、本質が変わらなければ、何も変化しません。
現実を生きる我々は、目の前の問題を解決しないと次にはいけませんし、
投げ出すことなんか毛頭できません。
さあ、2014年は間もなく終わりますが、会社は、仕事は終われませんので、
未来を見つめて、足元を改善していきましょうね。1人で悩まず、研究会にお越しください。
最後に、今年一年間ありがとうございました。
来年は更に大きく成長して、より一層、皆様のお役に立てる研究会にしてまいりますので、
これらも、よろしくお願いいたします。では、ブッヒッヒッヒーン!!
労務研究会
研究員 坂本勝章