遊技機研究会
深夜の冷気にめっきり晩秋の趣を感じつつ、なんだかんだと小忙しく貧乏暇無しを地で行っている
今日この頃でございます。
さて、少し間が開いてしまいましたが、今回は【アナライズ(遊技機分析)】での結果検証を。
8月~ここまでの間にリリースされ、予測対象としたパチスロ機は、
やじきた道中記 乙(メーシー)、バーチャファイター(エレック)、戦国BASARA3(エンターライズ)、
押忍!サラリーマン番長(大都)、バットマン(エレコ)、ささみさん@がんばらないすろっと(ダクセル)、
戦慄のストラタス(KPE)、三国志(ニューギン)といったところ。
◆やじきた道中記 乙:アナライズ機種評価【D】
予測設置台数:8台 [平均設置 4.2台]/推奨設置台数:バラエティ
初週予測OUT:19700 / 初週実数OUT:20715
肩の力が抜ける数々の演出のおかげ(?)か、一部ユーザーに支持され予想を若干上回る稼働推移となっています。
メーシー製で書類は容易ですので、未導入店に於いては‘一部ユーザー向け’の中古導入候補機となりそうです。
◆バーチャファイター:アナライズ機種評価【A-】
予測設置台数:2.5台 [平均設置 2.2台]/推奨設置台数:3台以上
初週予測OUT:22700 / 初週実数OUT:18035
機種評価、予測OUT共に大きくハズす稼働結果となりました。
メーカー提供資料以上に辛さ、重さの目立つ運用結果と、時期的にサラリーマン番長中心の専門誌、
ネット上における機械情報に押される形で当機の情報量の拡散不足が初期稼働を含めた鈍い稼働に
つながった点も見逃せません。
◆戦国BASARA 3:アナライズ機種評価【A+】
予測設置台数:4台 [平均設置 4.2台]/推奨設置台数:6台以上
初週予測OUT:22705 / 初週実数OUT:21262
OUTは概ね予測の範疇に収まりはしましたが、その後の稼働状況に関しては機種評価【A+】に
見合ったものではありませんでした。
これもまた、メーカー提供資料以上の辛さ、重さ、単調さの目立つ運用結果となったわけですが、
このあたりが‘予測’の難しいところなのだと理解した上で、
精度の向上を図る上でのヒントとして活かしていこうと考えます。
◆押忍!サラリーマン番長:アナライズ機種評価【A-】
予測設置台数:12.5台 [平均設置 18.2台]/推奨設置台数:4台以上
初週予測OUT:22814 / 初週実数OUT:22381
4週予測OUTに関しても
初 週 2週目 3週目 4週目
実数 22381 19042 17399 14976
予測 22814 20215 17377 15185
と、ほぼ満点の予測結果となりました。
蒼天の拳2 等の予測結果もそうですが、事前に取得できた情報が多ければ多いほど
予測精度が上がるのは当然といえば当然。
あとは、この予測を実営業にいかに活かすか?を、皆様と一緒に考えていければと思いますが
いかがでしょうか?
◆パチスロ バットマン:アナライズ機種評価【D】
予測設置台数:4台 [平均設置 4.6台]/推奨設置台数:バラエティ
初週予測OUT:19602 / 初週実数OUT:18954
予測通り、機種評価通りなのですが、『機歴』を振りかざされた‘このケース’が最も苦々しく思うところです。
悪いとわかっていても「買うな!」とは言えないわけでして…
◆ささみさん@がんばらないすろっと:アナライズ機種評価【B+】
予測設置台数:2台 [平均設置 2.1台]/推奨設置台数:バラエティ
初週予測OUT:20995 / 初週実数OUT:22182
初週こそ実稼働が上回る結果となりましたが、その後の稼働状況を見るに、概ね機種評価通りとなっています。
‘このテの版権機種’は判断が難しいところですが、悩んだ時は、ひとまずバラエティへ設置し、
自店で結果が伴う様ならば増設という流れもあって良いのかなと思います。
◆戦慄のストラタス:アナライズ機種評価【A+】
予測設置台数:2台以下 [平均設置 2.8台]/推奨設置台数:4台以上
初週予測OUT:23900 / 初週実数OUT:20219
完全にメーカー資料に翻弄された機種評価とOUT予測となってしまいました。
実運用状況を見るに、まさかここまで辛い仕様とは… まさに戦慄(苦笑
しかしながら、設定看破の要素が盛り込まれた演出である事からも、使い方と情報発信手法次第では…
◆三国志:アナライズ機種評価【C】
予測設置台数:2台 [平均設置 1.9台]/推奨設置台数:バラエティ
初週予測OUT:20300 / 初週実数OUT:17537
厳しい運用になるであろう事は予測していましたが、それをも大きく下回る実OUTでの稼働推移となっています。
本稿での結果検証は以上となります。
パチスロの試験方法云々で今年の年末は非常に淋しいラインナップとなりますが、
年明けにはBIGNAMEの市場投入も見込めますし、現行設置機の遊技育成と合せ、
当遊技機研究会でも今後の遊技機運用を考えて行こうと思います。
遊技機研究会 研究員 石川 忍 氏