遊技機研究会
遊技機研究会の(有)NOB 石川です。
さて、先週末25日、26日に幕張で開催されたニコニコ超会議に、今年も日遊協がブースを持ちました。
業界人以外、特に若年層の、しかもネットユーザーへ対しての訴求性という点では非常に有意義なですから、
今後も継続参加していただければと思います。
展示機種詳細は省きますが、注目は、会社更生法申請中のマルホン工業が型式名CRソルジャーMZα(1/267.9)を
日遊協からのお願いを受ける形で見本展示した点。
先般発表された日工組の遊技機開発における内規取り決めの中に『小当りで出玉を増やすタイプ』が
追加されたわけですが、このCRソルジャーの遊技特性がこの事案の叩き台となる仕様となります。
ここまで、CR人生ゲーム(三洋)、CR水着だらけの水泳大会(平和)等で、言い方が変ですが、
「小当りで確変時のベースを落とさない」といった仕様機はありました。
CRクリスタル&ドラゴン(藤商事)や、CRキャッツアイ(平和)もこの系統にあたりますが、
CRソルジャーは、アタッカーを2個所持つ板面構成で、
特図2の大当たり内に【実質1R(アタッカー1.3秒開放/T1Y 約29発】という小当りの連続する当りが
振り分けられています。
この実質1Rの『小当り』が次回大当たりまで、[約 1/1.02]の確率で抽選され、
間断無くアタッカー開放を続けます。
ダイコク用語的に書きますと、SA/14.2 (≒小当り回数) ,BA/420を実現…
現実的ではありませんが、仮に次回大当たりまで小1時間掛りますと、なんとRUSH中に
20,000発超を獲得可能な仕様だったりします(苦笑)。
だから、『超確変』なんてゆー単語に姿を変えて独り歩きしちゃったのだろうと思うのですが
(噂に尾ひれが付いて広がっていった典型的な例w)、そもそも、遊技機規則の中に、
「作動確率の値が複数定められているぱちんこ遊技機にあっては、その個数は‘2’を超えるものでないこと」
とありますので、これ即ち、「通常確率と確変時確率の2つしか持てない」という事ですので、
「第3の確率帯=超確変」など、規則改正を伴わない限りはあるわけは無いと(苦笑)。
ちなみに、このCRソルジャー。
昨年、既に適合していたんです。それもいわゆる399MAXの分母の仕様で…
上記仕様を紐解きますと、「時速3万発超も夢じゃ無い仕様」という事になるわけですが、
で、「これを売るなら、日工組を脱退してからにしろ」と、日工組から直々に怒られちゃって取り下げたという
逸話の一品(笑)。
まぁ、それはそれとして(苦笑)、その規則運用に関しては日工組がハンドリングしながら
(リミッターを付ける等と聞いております)、
総量6400発の『小当りで出玉を増やすタイプ』として、今後、各社開発されていく事になろうかと。
方向性が正しいかどうかは別として(苦笑)、どういった形で市場にリリースされ、
遊技者にどう受け止められていくのか。注目していきたいと思います。
遊技機研究会 研究員 石川 忍 氏