遊技機研究会
今期、遊技機研究会を担当させて頂いております(有)NOB/石川でございます。
9月から4回の研究会を開催させていただきましたが、あっ!という間の1年でした。
参加していただいた皆様の日々のお仕事の糧となっていただけていれば幸いです。
さて、巷ではクリスマス~年末年始の賑わいとなっているわけですが、業界的にはすでに「来年2月の機械が~」な今日この頃…
先日の研究会でも‘海物語AQUA’について取り上げさせていただきました。
シリーズ初の‘通常時8個貯留’、‘右打ち’、‘ST’。
ザックリとシミュをしてみますと、等価分岐のS値は5.8回程度となりそうですが、変動秒数(保留0~2が12秒+停止秒数 1秒、残りは5.1秒+停止秒数1秒)を考慮しますと実稼働時はかなり辛目のデータとなりそうです…
『なんでこんな仕様なの?』
もちろん私は開発側の人間ではありませんので、ここからは推論。
「海」の主な遊技者層という背景から、‘S’と‘S1’の差を排除するための方法論として8個貯留を今回は選択(今までリーチ時に打ちっ放しのお客様でもオーバーフロー分も抽選機会を得られ、遊技の巧拙の差が出難い)し、同様の背景から右打ち仕様を選択したのではなかろうかと。
上記の事から、遊技環境への提案としてならば、当機を否定するどころか応援したいくらいです。
が、
そこまで遊技者層を慮るのであれば、何故に終いの当りを体感できないST仕様で、1/315で、77%もの継続率が必要だったのか?
「甘海だってSTじゃないか」と問われれば、あれは1/99の遊技感だから許せるお話。
1/315で終い当り無しで抜ける「海」はどうなのよ??
「海」の発売間隔に対する意見も多く寄せられていますが、だからこそ最後は開発側が販売側の意見に押し切られちゃったのかなぁ~…などと考えてみたり。
(あくまでも私の推論です)
そんなこんなで2013年も残すところ1週間余。
寒くなってまいりました。
体調管理も仕事の一つ。
どうぞ御自愛下さいまして、日々の業務、張り切って参りましょう!!
遊技機研究会 研究員 石川 忍 氏